製作 ~Works~

京人形きまたの髪付

細かな分業制が織りなす、高い専門性と技術力で、その優美さを表現する京人形。
現代でも、京雛では分業制が採用されています。
そのなかでも、きまたの髪付は、脇役とはいえ、昔ながらの材料、手法により、おひなさまの引き立て役として、伝統に裏打ちされた確かな専門性と技術力で評価を受けてまいりました。

髪付づくりの製作工程

頭師が、精魂込めて作られた頭(かしら)に溝を掘るのが最初の仕事です。
熱したコテを使って、黒く染めた絹糸を十分に伸ばすと、艶やかな黒髪へと変貌します。

その絹糸を溝に木目込み、コヨリを使って止めます。代表的な、おひなさまの髪型は、「おすべらかし」ですが、京都の髪付は、そのおすべらかしの型も手作り。
一つ一つ、心を込めて鋏で切っていきます。その型を、頭に取り付け、鬢(びん)を結いあげます。
鬢に綿を入れるのも京都風。
優しく、柔らかい雰囲気に仕上がります。
髪飾りのサイシを付け、後ろに長いサゲをつけると、お顔を引き立てる、上品な髪付が結い上がります。

まるで、平安時代のお姫様のような、おすべらかしを結いあげて、手足師が作る麗しい手足とともに、着付師のもとで、気品のある京雛が誕生するのです。